裸足のシンデレラ

「・・・はい・・・」


「あいつが笑ってる・・・私を待ってる・・・」



いつも厳しく強い父のよわよわしい声と姿に茜の瞳からは涙があふれて止まらない。



「庭園に・・・・」



茜の父が最後に見る景色に選んだのは母の作った庭園だった。



司が車いすを押して庭園へ連れていく。