茜はまず自宅の一回に降り庭へ出た



広々とした純和風の庭を小走りで見てまわる



「花!木!虫!池!コイ!岩!」見るもの一つ一つを声に出して満面の笑みの茜はまるで幼い子どものようだった



「転ぶなよ?」



司の言葉など耳に入らず「はやくはやく!」と司の手をぐいぐいとひく