狼の演奏者

私は、早く伝えたくて 
急いで家に帰った。

今の、時間なら
お風呂から出た頃だろう。

もしかしたら、もう布団に入ってしまうかもしれない。

私の家は古いので、玄関からでなくとも、
窓からはいることができる。
窓をあけると、廊下なので、
目の前は部屋の真ん前だ。

私は、窓をそっと開けた。
部屋のドアから、光が漏れている。

まだ、寝てないんだと思い、部屋のドアを
少し開けた。

すると、部屋から声が聞こえてきた。

「先ほど、娘が狼を呼び出したのを
 部下が見つけている。
 
 さぁ、約束だ。
 娘をこちらへ、引き渡せ」

「......。弥生を、
 武器にするおつもりですか?

 確かに、弥生には母親、音のような
 生まれつきの才能があるでしょう。

 しかし、まだです。
 まだ、動物を呼び足すことしか
 できません。
 動物を操作することは、まだできないの      
 です。

 今のままで、戦闘にだすとなると...」