狼の演奏者



「あの子の髪や肌が白いのは、

 悪魔の子だから。
 
 だから、決してあの子に近づいてはならな 
 いよ。」
と。

確かに、私は他の人たちよりも
白かった。

でも、それは祖母もだった。
髪も肌も、私のように白い。

だから、祖母に聞いたのだ。

「私のお母さんも、
 私とおばあちゃんのように、
 白かったの?」

「........。あぁ、白かったさ。
 この白は、優性だから
 どの血と混ざっても、生まれた子は
 みんな、白いんだ。
 こんな呪いの血なんて、続けたくは
 なかったのにね。」

そこまで、祖母は言うとハッとして
言い過ぎたとでも言うように、
悔いた顔をしていた。

その顔は、祖母が私に
笛をくれたときと、同じ顔をしていた。