狼の演奏者

祖母と話していた、人をよく見ると
女の人だった。

声も低いし、口調も男の人だと思っていたが、袴を着た、若い女の人だった。

「わかりました。弥生はそちらに引き渡しましょう。
 ただし、私からこの詳細については
 弥生に話したいので、迎は明日にして
 頂けませんか?
 よろしくお願いいたします。」

祖母はそういうと、額を床につけた。
...土下座をしているんだと、わかるまで
しばらくかかった。

私もあわてて、真似をする。

女性は、難しい顔をしていたが、
やがて口を開いた。

「わかった。迎は明日にする。
 しかし、監視は続けさせてもらうぞ。」

「ありがとうございます」

祖母は真顔で口を開いた。