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「………………、まほ…う…つかい?」
コクリ、と少女は頷く。
「はぁ?冗談でしょ!魔法使いなんて」
「さっきの闘い見て、否定できる…?」
「……ぅ。確かに。」
まぁ、これ以上否定しても無駄そうなので一応信じることにする。
すると少女はまた、驚くことを言ってきた。
「それよりも、おかしいのはお姉さんですよ。」
「…は?」
何がおかしいのかさっぱり分からない。
「私、普通だよ?おかしくないよ?」
「いえ、おかしいです。お姉さん、さっきの闘い見てるとき、誰か見かけましたか?」
「…見かけてない、けど…。」
「もともと、私達が闘う所には、魔法で結界が張られているんです。」
「ふーん、で?」
「だから、結界の中に一般の人達は入れないんです。つまり、結界が張ってあるのに闘いの場に居るお姉さんは、明らかにおかしい、という訳です。」
「…………。」
少し沈黙したあと、少女は口を開いた。

「お姉さん、あなた、何者なんですか⁈」