「な、何…?」
「ソレ、私のです。」
と、その人はナイフを指した。
身長が小さい女の子だ。小学4年生ぐらいだろうか?
「駄目。」
「何でですか?」
「あなた、まだ子供でしょ?子供が刃物を振り回したら駄目だもん!」
「え、じゃあ私、ただの人になっちゃうじゃないですか⁉︎」
わけがわからなくなった。
「人でしょ?あなた?」
そう聞くと、彼女はこう答えたのだった。

「私は魔法使いです。」