「…えっと、霞、誰?」
私が霞を呼んだ瞬間、白髪の少女が勢い良く反応した。
「霞様を気安く呼び捨てで呼ぶな!」
グッと彼女の顔が近くなる。
「え、何…?」
「だから霞様を呼び捨てで呼ぶな、と言ってるんです!」
「華織、静かに。」
華織(かおる)と呼ばれたその少女は、霞の命令が入るとすぐに顔を離した。
「こいつは華織。私の付き人だよ!」
「付き人…?」
霞は偉い人なのだろうか。
「そーなんです!霞様の一番にして、最強の付き人!そ・れ・が、私です。」
彼女は自信満々に言った。