with

「…綺麗!」
私はそう呟いた。
「そっか。」
突然、私の頭の上から声がした。声の主は霞。戦闘前とは違い、少し微笑みを浮かべている。
「ありがと。」
私は消えそうな音量で言った。
「…?何か言った?」
「ううん、なんでもない。」
「そ。春香も助けたことだし、派手に暴れるとしますか!」
霞はニヤリと笑った。私を地上に下ろすと、二人の悪魔めがけて飛んでいった。
「…やっばぁーい!」
口調は変わらないが、顔には余裕が全く見えない。
「私の大切な人をよくも…」
殺意のこもった言葉に、悪魔たちは後退していく。霞は背を向けた悪魔たちに一撃を浴びせた。
そして…悪魔は黒い霧に包まれ、消滅した。