私は春香。
現在散歩の真っ最中。特に行くあても無く適当に歩いていた。
暇な時や、落ち着かない時はいつもこうして歩いている。
ひと気のないところを歩いていると、私の口を黒い物に抑えられた。
(…っ!何?)
後ろを向こうとしても、恐怖で身体がいうことを聞かない。背後では何者かが何かを話している。
「…おい、なんでこいつとらえた?要らないだろ?」
「いゃ〜、こいつぅ、神子と一緒にいた奴なんですよぉ。」
「…だからなんだ?」
「こいつ、囮にしたら手も足も出ない訳ですぅ!」
低い声と、高めの声が耳に入ってくる。
そもそも神子って誰?私はそんな人は知らない。
「邪魔なだけだろ。」
「利用価値はあるでしょう?」
「チッ…邪魔なモンは邪魔だ。」
どうやら私の利用価値について口論しているらしい。でも、色々な情報が頭の中に入り込んできて、頭の中が混乱状態になっている。
「もういい、…殺せ」
(…ッ!)
嫌だ、死にたくない!
必死に抵抗したが、不思議なほどに力が入らない。
「ほら、彼女も死ぬのは嫌っていってるよぉ。それに…」
「…?」
「お迎えが来たみたいだしね。」
私はそいつの指差す方向に目を向けた。
(….!)
「春香を…春香を離せ。」
そこには、霞が立っていた。
現在散歩の真っ最中。特に行くあても無く適当に歩いていた。
暇な時や、落ち着かない時はいつもこうして歩いている。
ひと気のないところを歩いていると、私の口を黒い物に抑えられた。
(…っ!何?)
後ろを向こうとしても、恐怖で身体がいうことを聞かない。背後では何者かが何かを話している。
「…おい、なんでこいつとらえた?要らないだろ?」
「いゃ〜、こいつぅ、神子と一緒にいた奴なんですよぉ。」
「…だからなんだ?」
「こいつ、囮にしたら手も足も出ない訳ですぅ!」
低い声と、高めの声が耳に入ってくる。
そもそも神子って誰?私はそんな人は知らない。
「邪魔なだけだろ。」
「利用価値はあるでしょう?」
「チッ…邪魔なモンは邪魔だ。」
どうやら私の利用価値について口論しているらしい。でも、色々な情報が頭の中に入り込んできて、頭の中が混乱状態になっている。
「もういい、…殺せ」
(…ッ!)
嫌だ、死にたくない!
必死に抵抗したが、不思議なほどに力が入らない。
「ほら、彼女も死ぬのは嫌っていってるよぉ。それに…」
「…?」
「お迎えが来たみたいだしね。」
私はそいつの指差す方向に目を向けた。
(….!)
「春香を…春香を離せ。」
そこには、霞が立っていた。
