風の便りから



小さい頃、自分が何をして遊んでいたか必死に記憶を辿ってみる。



まず、遊びと言えば誰もが1番に思い浮かぶであろう鬼ごっこは私の体力的に無理があるから却下だ。



隠れんぼは長時間同じ場所に隠れたままでいると、熱中症の危険性が高まるからやめておいた方が良いだろう。


『しりとりをしよう!』なんて言おうものなら、冷めた目線を向けられるに決まっている。




「…ねぇ、みんな。何かやりたい事ある…?」



遂に考える事を放棄して、終いには子供達に全て丸ごとぶん投げる結果になってしまった。



だけど鬼ごっこに隠れんぼ、しりとりくらいが私の思いつく遊びというもので、それ以外には何も思い浮かばない。



子供達、特に男の子組が一気にイキイキとした表情になり少し嫌な予感がするが、今更前言撤回しますなんて出来ない。




「クワガタ捕り行きたい!」

「ドッジボールしたい!」

「家族ごっこが良いなぁ…」

「お店屋さんごっこが良い!」



…見事に4手に分かれてしまった。



少し考えればこうなることも理解出来たはずなのに、悲しくなるほど知能の低い自分自信に笑いさえ込み上げてくる。