風の便りから



結局そのまま会話を交わすことなくお店まで少し距離が開いたまま戻ると、叔母ちゃんはレジのカウンターでお客さんと話をしている最中だった。




聞こえてくる内容からして世間話だろう。

訛りがきつくて聞き取るのが困難だけど、恐らくお客さんの息子さんの話をしているみたいだった。



私は関東から引っ越してきて訛りというものに馴染みがなく、叔母ちゃんの言葉も時々分からない時がある。




そう考えると澄野くんは訛っていないみたいだから、やっぱり県外から引っ越して来た説が有力になってくる。



「すみの!こはる!見て、出来たばい!」



澄野くんと一緒にお客さんに挨拶をしてから奥へ行くと、待ち構えていたように子供達が近寄ってきて少し大きめの紙を見せてくる。



紙にはラムネの材料や作り方がしっかりと記入されていて、多分置いたままにしていた材料と作り方を買いたノートを参考にしてくれたんじゃないだろうか。




「わっ、みんな上手だね」

「はい、この短時間で凄いです」



澄野くんの言った通りお店を開けていた時間は三十分くらいだったと思うから、その間にしっかりみんな完成させたのは凄い。