風の便りから



男の子達が混ぜてくれている材料の入ったままのボウルに、女の子達が重曹を加え再び男の子達が頑張って混ぜていく。




だいぶ固まってきてはいるけど、やっぱり子供の力ではもう少し足りないのかまだ完全には混ざりきってはいない。




「こはるー、疲れたー」


「めっちゃ腕痛いー」





少し集中力も途切れてきているみたいで、材料を混ぜる腕の速度もゆったりとしてきていて気怠そうだ。


できれば最後まで自分たちでやってほしかったけど、無理矢理やらせるような事はしたくない。



1つは私が混ぜるにしても、一度に2つを混ぜるのは流石に無理がある。



まぁ…、任せる人はもう決めているから心配は無いが、怒ってるかもしれない相手に声をかけるのは中々勇気がいる。




「澄野くん、手伝ってくれない…?」




ええい!っと半ばやけくそで澄野くんの方を向き名前を呼ぶと、澄野くんは返事はせずにゆっくりと椅子から立ち上がりこちらに近寄ってくる。