風の便りから




「それじゃ…ユキと、マユちゃんは一旦少し休憩してて」



まだ計らなきゃいけないものがあるから役割が終わりという訳ではないけど、一旦混ぜなきゃいけないからいよいよ男の子組の出番だ。




頬杖をついて気が抜けた様子でこちらを見ているケンとユウに向けて手招きすると、気が抜けた表情から明るい表情に変わり駆け足でこちらにやってくる。




「2人はこのスプーンで、" 丁寧に " ボウルの中のものを混ぜてね」


「分かった!」




" 丁寧に " という言葉を強調して言ったことを理解してくれたのか分からないけど、やる気満々の子達に水を差すのは良くないから今は何も言わず見守っていることにする。




2人にスプーンを渡してボウルの前に立たせると、お願いした通りにボウルの中の材料を混ぜ合わせてくれる。




少しぎこちなさは所々見られるけど、ちゃんと丁寧に慎重に混ぜてくれている。





2人ともサポートは必要無いみたいで、後ろ姿にそっと『頑張れ』と小さな声で声援を送る。