風の便りから



せっかく持ってくれるって言ってくれたのに、お礼を言う前に前に笑ってしまってすごく申し訳ない事をしてしまった。もしかすると、怒らせちゃったかもしれない。




澄野くんを追いかけようと手ぶらになって軽い手足を動かし小走りでお店へと向かうと、叔母ちゃんが先にお店に来ていて店内はクーラーがちょうど良く効いてて涼しい。




「叔母ちゃん、悪いけど今日も奥のテーブル借りるね」


「気にせんで好きに使ってくれれば良いんよ。楽しくやりんさい」




昨日もお店の片隅を借りる事を伝えたけど、今日も念の為伝えておこうと口にすれば叔母ちゃんはいつものように笑って了承してくれた。




『ありがとう』と叔母ちゃんに告げてから、もう既に騒がしくなっているお店の奥へと進めば皆揃っていて、各々自分の家から持って来たエプロンを着用しているところみたいだ。





私も叔母ちゃんから借りた真っ白でシンプルな割烹着を着ていると、可愛いフリフリのエプロンを来たユキとマユが近寄って来る。




「小春ちゃんのエプロン、可愛い!」


「本当?…そう言ってもらえると嬉しいな」



小さい子はお世辞とかは言わない気がするから、可愛いと言われれば素直に嬉しい。



話しかけるタイミングをすっかり逃してしまい、澄野くんの事が気になりながらも楽しみにしている子供達を待たせるわけにもいかず道具を広げラムネ作りの準備を進めていく。