適当に身支度を済ませてリビングへと行けば、叔母ちゃんが言った通りユキとマユちゃんが居た。
「あ、小春ちゃん!おはよう!」
「うん、おはよー!あのさ、今日待ち合わせ8時半じゃなかったっけ…?」
確か昨日『8時半にお店に集合!』って約束した気がするんだけど、私の聞き思い違いだっただろうか。寝過ごして待たせてしまっていたなら、謝らなくちゃいけない。
私の問いかけに、女の子2人はキョトンと目を丸くして不思議そうにこちらを見つめて来る。
「うん、約束したんやけど…楽しみで早く来てしまったんよ。………駄目やった?」
そんな穢れのない純粋な眼を向けられると、お姉さんは何も言えなくなってしまう。
それにしても、やっぱりラムネ作りが楽しみで早起きしたなんて、なんとも可愛い言い分で駄目などころかむしろ癒されてしまってありがとうと感謝の言葉を送りたいくらいだ。
「いや、大丈夫だよ。私も楽しみだったし」
「うわぁ…良かった。…怒られるかと思ったばい」
女子2人は胸を撫で下ろしながら、顔を見合わせて微笑んでいる。もう、本当に可愛くて朝から癒される。