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「うわー!涼しいっ!」
「天国やん!!」
お店にマジックペンと、定規を買いにきた漁師の叔父さんの会計をしていると子供達がぞろぞろとお店に帰ってきた。
子供達の様子を見る限りでは、気分悪そうにしている子がいないみたいでホッと息を吐く。熱中症の心配は今の所なさそうだ。
みんな叔父さんと顔見知りなのか、元気に叔父さんと挨拶を交わしている。
「おっちゃん、何買ったん?」
「仕事で使う定規とマジックペン」
そう言いながら、叔父さんは子供達に買ったばかりの品物を見せて笑っている。
子供達は定規やマジックペンには興味がないらしく、『ふ〜ん』と呟いて澄野くんの居るテーブルへと足早に去って行ってしまった。
「チビ達は、暗くなる前には帰らんといかんぞー」
「分かっとるー!」
子供達が去って行ったテーブルへと視線をやりながら、少ししゃがれた声でそう残して叔父さんもお店から去って行った。
