風の便りから



みんなが勉強している間に、来てくれたお客さんの接客をしていると時間はどんどん進んでいく。



来店するお客さんはみんな勉強している五人を見つめると、微笑ましげな表情を残して帰っていく。




「よし、今日はここまで。…あんまりやりすぎるのも良くないから」


「やったー!おわりっ!」

「私もまた来てよか…?」




澄野くんが終わりを告げると、静かだった子供達が一斉に顔を明るくしてはしゃぎ始める。



今日初めて来たマユちゃんも楽しかったのか、また来ていいかと澄野くんに聞いてる。




「うん、好きな時においで。俺はいつもここに居るから」



澄野くんが子供達に返した言葉に、何故か私の胸が小さく高鳴る。



" いつもここに居るから "



その言葉の通り澄野くんはいつもここに居るつもりなのだろうか、それならばこれから澄野くんの事をもっと知っていける。




澄野くんの言葉にマユちゃんはピョンピョンと跳ねて、嬉しさを体現している。




私は小さい子が好きだから沢山来てくれて楽しそうな姿を見ていると、こちらまで楽しくなるから嬉しい。





叔母ちゃんに後で生徒が増えた事を報告すれば、きっと笑いながら『賑やかになるねぇ』と言うだろう。