風の便りから



宿題は少しでも進んだだろうかと奥のテーブルを覗きに行くと、小学生達が何やらニヤニヤしてこちらを見てくるから凄く居心地が悪い。


ドラマでよく見る、近所のおば様方が集まって噂話をしているみたいな感じの空気で思わず眉が寄ってしまう。



「何、揃いも揃ってみんなニヤニヤしてどうしたの…」



若干引き気味にそう尋ねれば、まず元気に口を開いたのは男の子組だった。



「小春と界人って付き合っとるん?」



ニヤつきながら発せられた言葉に思考が追いつかず、しばらくフリーズしてしまう。



私と、界人が……付き合ってる……?




「はぁっ…!?」


「だって、いつも2人で話しよるやん」



驚いて思わず大きな声が出てしまった。だけど、小学生達は怯む様子はなく私の反応を見て更にニヤニヤが深まった気がする。



私と界人が付き合ってるなんて、どこをどう見たらそうなるのか分からないぞ。小学生よ。




その論理で付き合ってるって言われるなら、いつもお店にタバコを買いに来てくれて世間話を交わすおじ様達とも私は付き合ってる事になるんじゃないだろうか。