いつものように叔母ちゃんと2人向き合い、『いただきます』と手を合わせてから食事を始める。



「澄野くん、やったかね?今日の男の子は」


「うん。澄野くんだね」




肉じゃがのジャガイモをひと口、口内に入れるとホクホクのじゃがいもはすぐに溶けて無くなってしまう。


あぁ、…叔母ちゃんの肉じゃがはやっぱり日本一だと改めて実感する。




「澄野くんとこの、お婆ちゃんからの電話やったんよ」


「へ?…そうなんだ。…どう?ちゃんと家に帰れたみたい?」



もうひと口入れ込もうとしたところで耳にした言葉に、色々な疑問が浮かんでくるが一番気になっていたことを叔母ちゃんに尋ねる。


すると叔母ちゃんは頷いたから、安心して深く息を吐く。


途中でまた倒れていないか気になってたから、ちゃんと帰れたみたいで良かった。




「澄野くんから聞いたらしいんよ。『 何でも屋さんでお世話になった』って」



そう口にした叔母ちゃんは、心の底から嬉しそうに笑っている。