叔母ちゃんが立ち去ってしまい、私とユキと澄野くんの三人の間に静かな時間が少し流れ何を話そうかと話題を考えていると、まだ自己紹介をしていない事に気がつく。
「えっとね…私は、三浦小春。20歳」
「…三浦さん」
自己紹介をすべきか少し悩んだものの、自分だけ澄野くんの名前と年齢を知ってるのは何だか不平等な気がするから、一応簡潔な自己紹介をする。
「んー……三浦さんって何だか擽ったいから、小春で良いよ」
「小春さん…」
本当は呼び捨てで良いって言ったつもりだったが、澄野くんにはこれが限界っぽいので黙っておく。
顔や腕の赤みも引いてきて、取り敢えずは大丈夫そうで安心する。
テーブルに置いていたペットボトルのミネラルウォーター渡して、それを澄野くんが飲むのを眺めていると、落ち着いたように深く息を吐き出している。
