私は笹峰澪。


クールビューティーとか言われるけどそんなものじゃない。


ただ、強がっているだけ。

本当は強くもなんともないくせに。


(ビューティーは特に否定しない辺り、平均よりは高いと自覚している)






「澪、今日は俺んち来てくれる?」






ただ最近、この私の彼氏である山本弦のせいでペースが乱されている。


ペースを乱されることも、自分のなかに入られることも嫌いだったはずだった。

なのに、どうしてもゆずのことは拒めない。