待ってて、先生

「一生懸命?」

私が首を傾げて聞くと先生が答えた

「うん、何事にも手を抜かなかったり、今のお前みたいな苦手なことでも努力して克服しようと頑張ってる奴はすごいなって尊敬する。そんな奴が俺は好きだ」

私は先生の言葉に少し泣きそうになる

「お前はすげーよ、篠崎。お前は変わった、入学したての頃は下ばかり向いてて原田以外の奴とは喋れなかったのに先生嬉しいよ」

先生は微笑みながら言った