私は広い女王様の部屋で困り果てていたの。昨日と全く同じ場面を今日は他人の目線で見ているんだから困惑して当然だと思うの。銀色の女王様は昨日と同じセリフを同じように口にして、赤い光を爆発させたり、カボチャをばら撒いたりしたわ。あの何もない空間には私が立っているべきなのかしら。それとも私がずれた場所にいってしまったのかしら。
もしも今の私が昨日の私がいるところに立ったらどうなるの?昨日と同じ動きをするの?いや、そんなわけないわ。だって昨日の私と今日の私は違うもの。
私はここいるけど、私はあそこにいる。

リが二つ重なるだろ?
二つ存在するものは片方だけ消えてしまうんだ。
黒と白 重なり合えない存在
迷子の少女は 入口も出口もない

「それはこの世界の全生命が同じなんだよ。澪上法曲を歌ってごらん。聞こえるかい?迷える子供の魂よ。」