【えり対りえこ】

次の日。
あたしはいつも通り元気に2人のとこへ。

[2人ともおはよ]
《おはよう》
[高杉は?]
[さぁー。連絡なしだよ]

あたしはふと思い出した。
昨日の事を。

(まさかホテル…)

[えり?どーかした?顔怖くなってるわよ]
[驚かないで聞いてくれる?]

あたしは昨日の事を2人に話した。

[なっなんですって⁉︎高杉の奴許さないわ!]
[ちょっとまみ。落ち着いてよ!]
[黙って聞いてる人なんて居ないわよ!]
[あたし後でりえこを問い詰めてくるつもり]
[あんた何考えてるの?]
[このまま見て見ぬふりをしてるなんてごめんだわ]

あたしはりえこのもとへ。

[話があるの。ちょっと顔かしてくれない?]
[あたしに話し?なんなの?]
[場所変えましょ]

あたし達は中庭へ。

[単刀直入に言うわ。あなた昨日れいたと居たわよね?]

りえこはバツが悪そうにした。

[黙ってコソコソと何してんの?れいたはあんたの彼じゃないんだけど?]
[高杉君と釣り合うのあたしなのよ。あんたこそ早く別れなさいよ]
[あんたがれいたと釣り合うわけないじゃない。ちゃんと証拠があるんだから]

あたしは証拠写真をりえこに見せた。

[あなた!何撮ってるのよ⁉︎しかも尾行まで…]
[好きで尾行なんかしないわよ。たまたまあんたを見つけたのよ]

りえこはあたしを押し倒した。
あたしは転んでしまい擦り傷。

[いた…。何すんのよ!]
[尾行したあんたが悪いのよ]

あたしはりえこを睨みつけた。

[何してんの?]

裕太が来た。

[えりちゃん大丈夫?]
[大丈夫]
[ケガしてんじゃん。おい高山!お前ケガさせてんじゃねぇよ。]
[裕太。あたし大丈夫だから。ただの擦り傷だから]

あたしは立ち上がった。

ズキズキ痛む。
あたしは痛そうにした。

[大丈夫か?保健室行くぞ!]
[1人で行けるから]
[痛むのに歩けねぇだろ。俺おぶるわ]
[えっ⁉︎裕太⁉︎あたし重いからいいよ]
[へーきへーき。えりちゃん軽いから]

戸惑ったけど仕方ないと思い裕太の背中にのった。

[高山。覚えとけよ]

裕太は保健室へ。

【保健室】

『あらどーしたの?』
[擦りむいてしまって…]
『消毒するからそこ座って。中山君戻っていいわよ』
[はい。んじゃえりちゃん俺行くからあいつには言っとくわ]
[ありがとね]

裕太は行ってしまった。

裕太はれいたのとこへ。

[れいた!えりちゃんケガして今保健室]
[は?どーゆう事だよ?何でケガ?]
[高山にやられたんだよ。えりちゃんのとこ行ってやれよ]

れいたは急いで保健室へ。
勢いよくドアが開いた。

[えり!]
[れいた⁉︎]
[裕太から聞いた。大丈夫か?]
[あっうん。ただの擦り傷だから]
[高山にやられたって。何があったんだよ⁈]
[日曜りえこと何してたの?]
[何で知ってんの⁉︎]
[2人して何してんのよ。隠そうだなんて無駄よ。あたし全て知ってんだから。ちゃんと証拠写真まであるんだからね]
[お前まさか…]
[最低!バカれいたなんてもー知らん]

あたしは保健室を出た。
れいたは追いかけて来た。

[来ないで!れいたと話したくない]
[待てよ。やましい事なんかしてねぇし]
[してないですって?ホテルまで行ってそー言い切れる⁉︎]

今にも涙が出て来そうだった。

(泣くな。耐えろえり!)

そー言い聞かせた。

[本当に何もしてねぇ!だから信じてくれ]
[じゃあ何でホテル入ったのよ⁈]
[行ったけど何もしてねぇよ]

あたしは睨みつけ教室へ。

[えり!裕太から事情は聞いたわよ。大丈夫?]
[大丈夫]
[だから言ったじゃない。1人で行くからよ]
[えり…どーしたのそのケガ?]
[りえこに押し倒されてそんで擦り傷]
[なっ何ですって!りえこなんて奴なの⁉︎]
[擦り傷で済んで良かったよ]
[高杉は?]
[バカれいたなんか知らん]

あたしは席に座った。

[高杉も高杉よ。よりによってりえことだなんて…]
[でも高杉君りえことは何もなかったんだよね?]
[高杉の事だから信用出来ないわ!]

【一週間後】

れいたと話さなくなって一週間が経った。
学校では姿を見かけては避けていた。

[ちょっとあんたいつまで高杉を避けるつもり?]
[ちゃんと話し合って解決しておいでよ]

(2人の言う通りだけど今更…)

そー思いながらあたしは外を眺めた。

[2人して似てるんだから。こーなったらうちらで何とかするか]
[2人が居なきゃつまらないしね]

まみとほーちゃんはれいたのとこへ。

[高杉!]
[なんだよ⁈]
[えりと話し合いなさいよ。このままでいるつもり⁉︎]
[ほっとけよ。えりの気がおさまらなきゃダメだろ]
[2人してこーなんだから]

まみはため息をはいた。