一週間後。

あたしは何も考えずに歩いていた。
暇だったからブラブラと街を歩いていた。

[高杉君ー]

聞き覚えのある声が聞こえあたしは声がした方へ。

(えっ⁈りえこ…⁉︎)

りえこがれいたと居るとこを目撃。
あたしは気づかれないように尾行。

[休みの日だってのに俺を呼ぶとかお前暇だな]
[学校がある日は高杉君と居られないんだもん。だからこーして1日フリーの日になっちゃうじゃん]
[別に俺じゃなくてもよくね?俺暇じゃねぇんだけど]

(何でりえこと居るのよ?あのバカれいた)

あたしは証拠として写真を撮った。
このまま尾行を続ける事にした。
明日本人に問い詰めてやる為に。

2人はカフェに入って行った。
あたしは1人だった為入るのに戸惑っていた。

[えりちゃん?]
[水谷君!]

れいたと同じクラスの水谷聖也君。

[何してんの?]
[れいたとりえこが居るのをたまたま見つけてずっと尾行してるとこ]
[高杉ついに高山と浮気⁉︎]
[れいたそんな事するやつじゃないよ!りえこが強引なだけだよ]
[んじゃ俺も混ぜて!ちょうど暇してたし]
[ならあたしもちょうど良かった!今2人はこの店に居るの。あたし1人じゃ入るのに戸惑っていたとこだったの]
[入るか!]

あたしは水谷君と店の中へ。
2人から離れた席へ案内して貰い座った。

[人多いね。半分女の子だけど]
[女子に人気の店だしな]
[水谷君来た事あるの?]
[まぁな。元カノと来た事あるんだ]
[水谷君彼女居たんだ…]
[あぁ。もう別れたけどな]

あたしはメニューを見る事に。
メニューが豊富だった。

[えりちゃん決まった?]
[んー。たくさんあってまだ決まってない]

絞ってやっと二つに決まった。
どっちにしようかでまた悩みだした。

[俺こっちにするからえりちゃんこっちね。そーすれば両方食べれるじゃん]
[えっ⁉︎いいの?]
[うん。俺も食べたいし]

あたし達はケーキセットを頼んだ。

数分後。

『お待たせしました。ケーキセットになります』

メニューが運ばれて来た。

[美味しそー]
[半分にするぞ]

そう言って水谷君はケーキを半分にするとあたしのケーキの横にのせてくれた。

[ありがと]

早速ケーキを一口。

[美味しいー]
[うま!ケーキ食べたの久しぶりだわ]
[久々なんだ⁉︎]
[うん。元カノと別れてから食べてない]
[あたしも久々に食べた]
[えりちゃん。高杉と食べたりしないの?]
[放課後一緒に帰ったりしないもん。休みの日だって会ったり会わなかったりだし…]
[それでえりちゃんは寂しくないの?]
[寂しくないって言ったら嘘になるけど…]

水谷君は黙った。
あたしはケーキをパクパクと平らげた。

[美味しかったー]
[うまそーに食べるね]
[すっごく美味しかったんだもん]
[それは良かった。今からどーする?]

れいた達はまだ居る。

[きりがいいとこまで尾行する]
[えりちゃん大胆だね。1人じゃ危ないから俺も行くわ]
[水谷君いいの?なんか悪いよ…。バカれいたの尾行に付き合わせるなんて…]
[全然大丈夫だよ。むしろえりちゃん1人だとかえって危険!]

あたし達は2人が出て少し経ってから出た。

[尾行なんかしてえりちゃん傷つかないの?]
[いつもの事だから慣れてる]
[高山って高杉が好きなんだね]
[ずっと片思い。なのに諦めが悪いんだから]

それからあたし達は2人の後を追った。
着いた先はホテル。

(りえこの奴…!れいたをホテルに誘うなんて大胆ですわ!)

[えりちゃんどーする?]

あたしは証拠写真を撮った。

[帰ろ。水谷君ありがとね]
[もーいいの?]
[うん。ここホテルだよ?ここに居たら怪しいし。それに写真あるから問い詰めれるし]

あたし達は引き返した。