「 おう、よろしくな!

にしても本当、不運だよなあ…入学式初日に事故に遭うとか。
身体とかはもう平気なのか? 」

そうだ。
私は入学式の日に信号無視をした車に跳ねられてそのまま事故に遭ってしまった。

左足骨折、打首というまだ軽傷で済んだもののお陰様で入学式には出られずに授業も遅れ進級できるか不安な状態。

一ヶ月と少し経ってからようやく学校に来れた、というのが今日その日。

「 あはは … なんとか、大丈夫だよ 。ありがとう 」

「 そっか!そんなら良かったよ。
勉強とか進んでるし分かんねぇ所があったら教えてやるから遠慮なく言えよ? 」

そう言って歯を見せてニッと笑う洸くんを見て私は息を呑んだ。

—— その姿があまりにもかっこよくて、
あまりにも魅力的だったから。

この人はこんな風にして笑うんだ、とか。

なんだろう … 夏に咲いてるヒマワリみたいな笑顔だなって。

不覚にも思ってしまった。