部屋に戻るとき、必ず彼女の部屋の前を通る。
いつも楽しそうに笑って、怒って、泣いて、喜んで…。僕らの手を引っ張ってくれて、背中を押してくれていた存在…。僕らが道を迷わないように導いてくれていたのに…。
何で僕らは彼女のことを導いてあげられないのだろう…。手を引っ張って、背中を押してあげられないのだろう…。
彼女がしてくれたことを僕らは何一つとしてやれることができないでいた。本当に情けなくなってくる。