「あれは15年前に起こった事件だった。」
慎たちはその声を聞いていた。
未来は知っていたんだと悲しくなった。
楓が話始めようとしたとき、
「ところで、入ってこないの?」
『えっ…?』
「どうせ話すならみんなで話したほうがいいと思うけれど?」
「気づいていたのか?」
そう言って、洸は開け、中へ入った。
続いてオリガ、慎も中へ入った。
楓は笑っていった。
「気づかないほうが変でしょ?」
「あなたはこの間の……⁉︎」
未来は洸の方を見て緊張した様子で聞いた。
「洸。この名に覚えは?」
「洸?……聞いたことはないわ。」
未来はきっぱりと言った。
「そっか…」
慎と洸は残念そうにため息をついた。
未来はそれを見て小首をかしげ、問おうとしたとき
「そろそろ続き話しても?」
楓が声をあげた。
「うん…」