未来はひとりで帰りながらあの少年のことを考えていた。
(私と話したいか…)
今までもそう言ってきた生徒は多かった。しかし、次の日に話しかけては来なかった。
(また、そうだよね…)
未来はそう思うと歩みを速めていた。