今日、初恋はじめます。

「ごめん、急に下の名前で呼んでびっくりさせちゃったかな?下の名前のほうが呼びやすいからさ。嫌なら、戻すし」


「ううん、いいよ」


「そっか!じゃあ、ジュンコちゃんって呼ぶね」


私も本田君のこと下の名前で呼んでいい?
とは聞けなかった。


まだ、そこまで、私はませることができなかった。


「でも、お菓子すごく美味しかったよ!ありがとう!今度、なんかお返しするわ!」


「本田君が喜んでくれて何よりだよ。ううん、いいよそんな」


「いや、なんか返すわ!」


本田君がそう返すと、
私に次の言葉を与える暇なく、
授業開始を告げるチャイムが鳴る。


多幸感にあふれた時間だったなと、
私は余韻にひたる。