今日、初恋はじめます。

席が近いということもあって、
本田君と話す機会はそれから格段に増えた。


「ねえ、田中さんって趣味とかあんの?」


「料理とか、かな」


そこまで料理が得意だってわけでもないけど、ちょっと無理して女子力をアピールしてみる。


「へえ!すごいじゃん!得意な料理とかあったりするの?」


「お菓子とか、よく作るかな」


本当は数回しか作ったことないけど、
本田君の前だとどうしても見栄を張ってしまう。


「そうなんだ!田中さんの作ったお菓子食べてみたいな!」


本田君にそう言ってもらえるなんて、なんとも光栄だ。


それと同時にドキドキもする。


「そんなに、うまいわけでもないけど…」


「そうなの?」


「でも、今度、頑張って作ってくるね!」


「おう!よろしく!」


わくわくしている自分が、今ここにいる。