今日、初恋はじめます。

「アヤカは最近どうなの？？」


アヤカは最近、修学旅行の夜の時からずっと好きだと言ってる同じクラスの新田君にアッタクしようとずっと試みているのだ。


「えーっとねー」


よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに、
楽しそうにアヤカは答える。


「今度、ヨウスケとデート行くことになったよ」


「新田君のこと下の名前で呼ぶくらい進んでるんだ」


「うん」


アヤカは照れくさそうにうなずく。


いいな。
うらやましいな。
私も本田君とそうなりたい。


羨望で悲しくなりそうだ。


「でも、まだつきあってはないんでしょ？？」


「うん、でも、もうすぐ告白されちゃうかも」


「そっか」


アヤカがうまくいってるんだなってことは、
話し方や素振りからも見てとれた。


人生、楽しくて、余裕だっていう感じがにじみ出てる。


一方、自分のことを考えると、みじめになりそうだ。