「メガネとったほうが可愛いじゃん!」


「雰囲気変わるね!」


「こっちのほうがいいかも」


みんな、口々に言う。


でも、メガネを外した姿なんて普段見られ慣れてないから、恥ずかしくてすぐメガネをかけ直す。


幼いころから視力がわるくて、小学校低学年くらいの頃にはもうメガネをかけていた。


メガネをかけてるのが当たり前のような状態で成長してきた私にとって、メガネがないだなんてあり得ない。


「コンタクト、考えておく」


逃げるようにそう言った。


もちろん、コンタクトなんて絶対にしようと思わない。