大輔はリビングに行ってしまった。買い置きのビールを一気に三缶空けて
戻ってきた。
「…」遥はなぜか寝てるふりをしていた。
「…ごめん…」
小さな声で大輔が呟いた…遥はごめんの意味が何か不安になった。
暫くして 疲れからか、ビールのせいか、大輔は寝てしまった。

遥はいけないと解っているけど大輔の携帯電話を見た。

メールの受信ボックスには仕事の仲間からのメールがほとんどで後は、遥からのメール…ほっとしかかった時にマユと言う名前が見つかった。

昨日の夕方のメール

「明日はゴルフなんでしょ？休みも無くてサラリーマンは大変ね。明後日は何の日だか覚えてるかなぁ？なんて言ったら迷惑だよね。」

大輔はこのメールに何と返したのだろうか
返信

「あ、そうだった！誕生日だったよね。たいした物はあげられないけど花ぐらいなら買って行きます」
返信の返信

「嬉しいです。てか、一人誕生日はつらいから一緒に食事して欲しいなぁ」

そのまた返信

「忘れてたってのは、嘘で、レストラン予約してるよ。仕事早く終わらせるから。19：30に緑街の駅で待ってて」

…これはもう 間違いなく浮気…

遥は愕然となった
大輔はこのマユというひとの為に…

　遥は夢中で大輔の携帯をチェックし続けた。

カレンダーで遥との結婚記念日や遥の誕生日に印しがあった。大輔の気持ちが解らない

遥は悲しくて泣けて泣けて一睡も出来なかった。

翌朝 遥の顔を見て大輔は驚いた…
　「大丈夫？顔色悪いよ。」
「気分が悪いの」
大輔は原因が自分だと知らない。 遥を心配している様子だった