「交通事故にあって頭に大きな損傷受けて奇跡的に命は取り留めたけど、後遺症で手や足に麻痺が残ってしまって、好きな仕事にも復帰出来ないし、それが原因なのか脳のダメージのせいなのか人が変わってしまって…リストカットを繰り返したり、周りに当たり散らしたり、昔と今の事の区別が出来なくなったり…どんどん悪くなってしまって…」
「…そうだったの」
「最初、努力したんだよ。一緒に暮らせば元の母を取り戻すかも知れないと僅かなのぞみにすがってみたんだ。でもちょっと目をはなしても不自由な身体で徘徊したり、自傷行為をしたり…一緒に暮らしてやる事も出来なかった。」
「…だから毎週必ず病院に行くのね」
「自分の人生を犠牲にしてまで僕を育ててくれた母に何にもしてやれないこんな息子が誰を幸せになんか出来るはずないし、自分だけ幸せになるなんて有り得ないって思っていたんだ。でも 母が僕に言ったんだ。
僕を誰と思って話したか知らないけど … うちの息子が幸せになってくれないと私が何の為に苦労してきたのか、私の人生は何だったのか解らなくなる ってね。」
「大丈夫よ。私が大輔を幸せにするわ」
「…本当に遥と居ると幸せだよ。」
私は大輔と出会えて幸せだと思う。これからもずっと大輔と人生を歩いていくのだ。おばぁさんになってもずっと大輔といたい。 でも それまでには、幾つも二人に乗り越えないといけない試練も訪れるだろう。でも 大輔とならどんな事でも乗り越えて行ける自信がある。
「…そうだったの」
「最初、努力したんだよ。一緒に暮らせば元の母を取り戻すかも知れないと僅かなのぞみにすがってみたんだ。でもちょっと目をはなしても不自由な身体で徘徊したり、自傷行為をしたり…一緒に暮らしてやる事も出来なかった。」
「…だから毎週必ず病院に行くのね」
「自分の人生を犠牲にしてまで僕を育ててくれた母に何にもしてやれないこんな息子が誰を幸せになんか出来るはずないし、自分だけ幸せになるなんて有り得ないって思っていたんだ。でも 母が僕に言ったんだ。
僕を誰と思って話したか知らないけど … うちの息子が幸せになってくれないと私が何の為に苦労してきたのか、私の人生は何だったのか解らなくなる ってね。」
「大丈夫よ。私が大輔を幸せにするわ」
「…本当に遥と居ると幸せだよ。」
私は大輔と出会えて幸せだと思う。これからもずっと大輔と人生を歩いていくのだ。おばぁさんになってもずっと大輔といたい。 でも それまでには、幾つも二人に乗り越えないといけない試練も訪れるだろう。でも 大輔とならどんな事でも乗り越えて行ける自信がある。

