有森が医者をめざしてたなんて遥も初耳だった。
「え、もったいない。何でやめちゃったの?」
珍しく彩が突っ込んだ質問をしている。
「…あ、いや、むいてないなぁって…」
「彩さんって、話やすい人なんだね。美人だし、なんか近寄りがたいイメージがあった」
三上が彩と有森のやり取りを見ながら笑って言った。
「これが本当の彩なのかも知れないわ。」
「…かも知れないって、遥さん彩さんと仲良しでしょ?」
「…知らないところもあるわよ」
「そうなんだ…」
三上と話していながらも彩と楽しそうに話している有森が気になる。
デレっとしてる有森は、キライ……
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
月曜日
「おはよう。遥さん、金曜日は、楽しかったですね。またみんなで行きましょう。」
「おはようございます。楽しかったわね。」
遥は、ちょっぴり複雑だった。
自分の事を好きだと言っていた男が自分の親友にデレっとしていた…
今迄 美人な彩に、はなっから勝てないと思っていたし、ヤキモチとかライバル心を持った事もなかったがなんか悔しい気がした。仲のよい姉弟は、弟に彼女が出来たらこんな気持ちになるのだろうか?
馬鹿馬鹿しい…
弟が生きていたら 有森君と同じ歳だ。
子供頃は、よく喧嘩したりしたけど可愛い弟だった。
何故に最近弟の事ばかり思い出すのだろうか。もう何年も何年も つらすぎて 封印していたのに。
あの日から 思い出しても辛くないのだ。
「え、もったいない。何でやめちゃったの?」
珍しく彩が突っ込んだ質問をしている。
「…あ、いや、むいてないなぁって…」
「彩さんって、話やすい人なんだね。美人だし、なんか近寄りがたいイメージがあった」
三上が彩と有森のやり取りを見ながら笑って言った。
「これが本当の彩なのかも知れないわ。」
「…かも知れないって、遥さん彩さんと仲良しでしょ?」
「…知らないところもあるわよ」
「そうなんだ…」
三上と話していながらも彩と楽しそうに話している有森が気になる。
デレっとしてる有森は、キライ……
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月曜日
「おはよう。遥さん、金曜日は、楽しかったですね。またみんなで行きましょう。」
「おはようございます。楽しかったわね。」
遥は、ちょっぴり複雑だった。
自分の事を好きだと言っていた男が自分の親友にデレっとしていた…
今迄 美人な彩に、はなっから勝てないと思っていたし、ヤキモチとかライバル心を持った事もなかったがなんか悔しい気がした。仲のよい姉弟は、弟に彼女が出来たらこんな気持ちになるのだろうか?
馬鹿馬鹿しい…
弟が生きていたら 有森君と同じ歳だ。
子供頃は、よく喧嘩したりしたけど可愛い弟だった。
何故に最近弟の事ばかり思い出すのだろうか。もう何年も何年も つらすぎて 封印していたのに。
あの日から 思い出しても辛くないのだ。

