「南野さん、

まだいたの?」

「あ、有森君」

「大変だね。

最近よく残ってる

みたいだよね。」

「時間内に出来ない

私が悪いから。」

「何か手伝う?」

「え?」

「だって、ここでは、

僕の方が先輩だから。

あんまり頼りないけど、

少しは何か役に立つ

かもしれないよ。」

有森 大輔。

同じ営業1課の営業社員。

目立たないし、

今まで話した事もなかった。

多分

私より2、3歳ぐらい下かな。

こうやって見ると

爽やかでいい感じの人だ。