キミの螺旋

「り、凛…何言ってんのよ」

あたしの質問にサラは一瞬、言葉につまったような気がして、あたしは続けた。

「答えて!もしかして気づいたんじゃないの!?藤紀と暮らしてたんだもの…彼から過去の話しを聞いていたかもしれない。あたしはサラに総て話したよ!」

「わ…私は…」






「ジリリリリリリリリリリリリリ!!!!」


「!?」


突然、ホテル内の警報が鳴り響いた。

「何…」

サラと藤紀が慌てて窓から外を覗いた。

「…火事よ!!」

そう言われて、少し焦げ臭い事に気づいた。

「逃げるんだ!」

先生が真っ先にドアを開けた。

廊下から少し煙が見える。

「凛!歩ける!?」

サラがあたしを支えて起こそうとした。
だけどあたしは、貧血も回復しないうちに…今、受けたショックで足が震えて立てなかった。

「凛…っ」

サラが何とかあたしを抱えて行こうとした時、藤紀があたしを抱き上げた。

「オレが連れてくから!行こう!」

「…ゃ…っ…ヤダ!下ろして!自分で歩けるから!」

あたしは抵抗した。
今は彼に触れられたくないの!

だけど藤紀は無視して暴れるあたしを抱いたまま歩いていった。