「ハルト…何か用？」

「用がなきゃ来ちゃいけない？まだ別れたわけじゃないんだから」

…あたしの中ではとっくに終わりを告げてた。だから自然と態度が冷たくなってるのかもしれない…

「もう終わりにしよ？気持ちは元には戻らないし…無理に恋愛でもない関係を続ける必要もないもん」

「話しを…話しをしよう」

「話しなんてないよ」

「凛、とりあえずどこか…話しできる所に行かないか？」

そう言うとハルトは乗ってきていた車の助手席のドアを開けた。

「乗って」

もちろん…あたしは行く気がないし、これで終わりにしたいって気持ちでいっぱいだった。
だから首を横に振った。

「乗れよ！」

「イヤ。もう無理だもん…話ししたって何も変わらないよ！」

ハルトはあたしの腕を掴み無理矢理、車に乗せようとした。

「ヤダ…イヤだってば!!」

「凛！何で嫌がるんだよ!?」

「…何でわかんないの?!もう好きじゃないのがわかんないの!?」



　　「バシッ!!」



あたしの言葉に逆上したハルトはあたしに平手打ちをした。

頭がクラッとして身体の力が抜けた…
ハルトがあたしを車に押し込む。

そしてハルトは車を走らせた。