キミの螺旋

かなりビックリした。まだ早い時間だったせいか客もいなくて

彼女達のおもちゃにされていた気もするけど………



結構楽しかった。



こんなに何もかも忘れて遊んでもいいのかな?って思った。

オレは一生、楽しい事なんかしちゃいけないと思っていたから…

しばらくして
店にもお客が入り、あちこちのテーブルで盛り上がりを見せ始めた頃

オレのテーブルについてるのはサラだけとなった。

「フフッ…驚いた?」

「うん。何かおかしいなーとは思ったんだ」

「だからルームシェアは平気って言ったのに。ねぇ?それでもダメ?」

できれば希望を聞いてやりたかったけど

オレはダメだ。
普通の男と違うんだ。

だって…殺人犯だぜ?

誰にも言えないけど、普通の人ならそれを聞いてどう思う?

少し想像しただけでもムリな事だとわかる。
「…ダメだよ」

本気で言ったのがわかったのか、サラは残念そうに笑った。

「そう…仕方ないね。ごめんね、しつこく言ってこんなトコまで連れてきて。今日はオゴリだから…」

「あ、いいよ。オレも楽しかったし…でもそろそろ帰るよ」

「うん…」


そう言って席を立とうとした時

事件は起きた。