もしかして……
「亜沙美って、広瀬くんのこと好きなの?」
「…ばっ!な、なにいきなり……っ!?」
広瀬くんと別れて七笑たちのところに戻る途中で聞くと、亜沙美は階段に七笑に買ったソーダを落とした。
これだと七笑がフタを開けたら吹き出すやつだと思ったけど、それよりも亜沙美の反応が気になった。
慌てた様子に徐々に赤くなる顔。
これは間違いなく恋をしている証拠。
亜沙美は広瀬くんのことが好きなんだ。
しかも幼なじみなら最近の話じゃないはず。
「ずっと好きなの?」
「……っ…なんで好きな体で話が進んでるんだ?」
「だって好きなんでしょ?」
「~~っ…そ、そうです!巧のことはもうずっと好きです…!」
真顔で聞けば亜沙美は観念したように顔を赤くして白状した。
白状した時の亜沙美は恋をしている少女でなんだかすごくかわいく見える。


