「寂しい?そんなわけないでしょ。誰にも縛られなくて楽よ」



寂しいなんて考えただけで吐き気がする。



誰のことも気にしなくていい。



あの子は今何をしてるんだろう。

あの子が悲しそうにしてるあまり深くは聞かないようにしよう。

あの子の誕生日がもうすぐだからプレゼントを買わないと。



なんて、誰かに気を使って生きていくなんてごめんなの。



私は私らしく生きていきたい。
誰にも縛られずに生きていけば誰かに裏切られることもない。



またあんなことを経験しなくて済む。



そう思えば友達なんて私にとっては必要のないもの。



だから私はこの先誰とも関わらずに一人で生きていくんだ。



唐木田さんに出会ってしまったのは予想外だったけど。
それも高校生活が終われば自然消滅するはずだから。