……彼は原因不明の高熱を出して休んでいる

授業のノートや配布物を彼に届けなければ

ならない

担任の先生がボランティアを募った

ところが、彼はいつも貝のように無口で、

人付き合いもほとんど無いため、

クラスの誰も自宅に行きたがらない

そこでミハルちゃんが男気、いや女気を出

して、その役を引き受けた

……ということらしい。

「というわけで、一緒にいこか、なっ」

「えっ、妙法寺君のオウチに?」

「そや、お見舞いがてら、な

ノート持っていって、彼に『大丈夫?心配し

てたのよ、私』なんて言うたら、どんな男

もイチコロヤ!

萌え萌え、キュンキュンやあっ!」

勝手にプランを立てる彼女…

…大丈夫かな、このヒトの勝手なプランで

心の準備が…