ミハルちゃんは、私の傍らでお目目をキラ

キラさせている歴女に気付き

「ミキちゃああん、ちょっとごめんねえ

大人のお話なのおお」

とニッコリ笑って釘を差し、私を教室の隅

っこにズルズルとひきづっていく

「ええー?つまんないですう_」

歴女はプーッとふくれ、口をとがらせて離

れていく

………

「りおちゃん、実はな…」

ミハルちゃんのただならぬ様子に、私は引

きずり込まれる、固唾を飲んで。

「あんたの愛しの王子様、今日学校休んど

るんよ」

「えっ?」

「そやからあ、妙法寺君が」

「ええっ?病気? けが?家庭の事情?」

……ミハルちゃんのお話によると……