サムライ君とメガネちゃん

ミハルちゃんが、私をかばうように立ち、

レイコさんを睨み付ける

「…って思ったけど…やめとくわ」

レイコさんは、抹殺ガンを白衣のポケット

に入れる

「ああー、この時代の仕事も一段落した

し、久々に未来に帰って、休暇とろっかな



じゃあね、あんたたち!楽しかったわ

シーユー!」

レイコさんは私たちにウィンクを飛ばし…片

手で敬礼のようなジェスチャーをしたあ

と、ボロボロカーに乗り込み、タイヤをき

しませて走り去る

辺りには…再び静寂が訪れる

………

「…行っちゃったね…」

「行ってしもたな…」

「ミハルちゃん…」

「んん?」