サムライ君とメガネちゃん

目が慣れ、緑色の閃光もおさまってくる

タイムホールは、徐々に小さくなりつつあ



私はよろめく足取りで、渦の中心へと近づ



彼の姿は、もう見えない。そして…

渦は閉じ、緑色の光も見えなくなる

辺りには、再び静寂が支配しつつある

「ああ、終わった。成功だわ」

レイコさんが、髪を振り乱したままで呟く

「あんたたち、お疲れさん

どうやら、彼は無事に帰ったみたいよ」

私とミハルちゃんは、レイコさんを呆然と

見つめている

「ああ、そうそう、あなたたち、悪いけど

消えてもらうわね

色々、知りすぎちゃったから…」

レイコさんは白衣のポケットから何かを取

りだし…私たちに向ける

銀色に輝くあれは…抹殺ガンだ