サムライ君とメガネちゃん

「ミハルちゃん、ゲホゲホ、何を、げほ、

するのゲホ」

「…りおちゃん、よかったなあ

がんばりやあ!」

「じゃ、決まりね、メガネちゃん

早速明日の朝、この前の神社まで、テツを

迎えに来なさい」

…ああ、決められちゃった…

結局、話はそれで終わり、私たちは屋敷を

出た

もう、外は薄暗い

山道を降りて帰るのは、かなり勇気が必要

だったので、私たちは

「あのお…」

と、救いを求めるような表情でレイコさん

を見る

「何か?」

レイコさんは冷たい眼で私たちを一瞥する

ミハルちゃんが、勇気を出してレイコさん

に進言する