サムライ君とメガネちゃん

いきなり手をつかまれる

私は突然のことに、あわてふためく

えっ、えっ?なに?

彼は私の左手を握っている。すごい力で

何か、呟いている

「…りおか…どの…」

私は思わず、彼に話しかける

「テツくん、テツくん!どうしたの?大丈

夫?」

彼はその後、絞り出すような声で、うわご

とを繰り返す

「……恐ろしい…りおかどの…」

「何?テツくん、どうしたの?」

「りおかどの…怖い…

拙者を…拙者を…守って…くれ…」

…私は文字通り、頭の中が真っ白になる

この人は…

この人は、私に助けを求めている

この私に、救いを求めている

マモッテ、アゲタイ…