サムライ君とメガネちゃん

「そうそう、よくわかったわね、メガネち

ゃん」

…もう、このヒトに、名前を覚えてもらうの

は無理みたい

このヒトは続ける

「だから、この時代で最低限生活するため

に、必要な情報をインプットするの

今日は、その最終段階ね

さっきみたいに、途中で中断すると、生命

に危険を及ぼすけど…」

ビー!ビー!ビー!

いきなり大音量の警告音が鳴り響き、私た

ちはソファから約30センチ飛び上がる

「ああ、終わったみたいね

あなたたち、一緒に来なさい」

レイコさんにせかされ、私たちは研究室へ

眼を閉じたままで椅子に座っているサムラ

イ君の頭からヘッドセットを外し、レイコ

さんは「よいしょ」と言って彼の右肩を抱

える